堕落論 堕落論

発行者による作品情報

日本の敗戦翌年に発表され、戦争に疲弊した日本人に明日へ踏み出す指標を示した坂口安吾の代表作。「戦争に負けたから堕ちるのではなく、人間だから堕ちるのであり、生きているから堕ちるだけだ」。これまでの古い価値観をかなぐり捨て、新たな生を切り拓くには、一度徹底して堕ちることが必要であり、「堕落」こそが本来の人間の在り方で、人間の原点であると安吾は訴える。1946(昭和21)年に『新潮』に発表されるや、国土荒廃と価値観の崩壊に戸惑う日本人に衝撃を与えた。『日本文化史観』や『教祖の文学』と並ぶ安吾の代表的評論であり、時代を超えて賛否両論が飛び交う過激さは、戦後70年以上たった今もその瑞々しさは色褪せることなく読者に訴えかけてくる。

ジャンル
小説/文学
発売日
1950年
4月2日
言語
JA
日本語
ページ数
14
ページ
発行者
Public Domain
販売元
Public Domain
サイズ
447
KB

カスタマーレビュー

あすれじ

責任とは

柄谷行人さんの倫理21という本を読むと
理解が深まると思うのでおすすめです。

elefan10

初めての堕落論

坂口安吾の作品は初めて読んだ。日本人の歴史を大きな生き物であると捉えた視点は、なるほどた感じられた。生きていくことを堕ちていくと表現し、でも堕ちきれないとも述べている。そうして我々は死ぬまで生き続けるのだろう。

るーくすかいうぉーく

ようやく読めました

新たな戦争観を得た思い。
今の時代に読んでも確かに色褪せないキレがありました。

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