



斜陽
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4.0 • 2,416件の評価
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発行者による作品情報
明治から昭和時代の日本の小説家である太宰治の小説。日本で最後の貴婦人だった美しいお母さま、貴族の血に反抗し、麻薬に溺れ、酒に溺れる弟・直治。没落貴族の末路を描く。「斜陽族」という語を生んだ著者の代表作。
APPLE BOOKSのレビュー
日が沈むようにゆっくりと没落していく、終戦直後の上流階級の姿を描いた太宰治の「斜陽」。本作は、1947(昭和22)年に刊行されるや、"斜陽族"という言葉を生み出すほどのベストセラーとなり、太宰は一躍時の人となる。登場人物は貴族の家庭に生まれ育った29歳のかず子とその母、復員してきた弟の直治、小説家の上原の4人。戦後、家や財産を失ったかず子は、病気の母と道楽者の弟を抱え苦しい生活を送る。かず子が唯一の頼みとするのは上原だったが、彼は自分が高い身分に属していないことにコンプレックスを抱いていた。戦後の日本を象徴しながらも、太宰自身のもつれた恋愛関係が反映された作品。
カスタマーレビュー
ぷーまん井上
、
なんてこった。
ラスト10ページ。悲しすぎる。
退廃的。主人公の絶望。
最終章の微かな希望。
これ以上辛い事が起こらず幸せに過ごしてほしい。
それは生きていては無理だけど
Inconel718
、
Beautiful
Just Beautiful
はるゆきち
、
お姉さん…
ステイホーム中に「人間失格」に続き初めて読みました。
…弟さんの遺書のあたりから、ノンストップでしたが、ちょっと気分がズゥ〜ンってなりました。
あと、お姉さんも弟さんも、家庭のある人を好きになったけどその向かう先が全然違うんだなと思いました。
弟さんは死んじゃうけど、お姉さんはその人の子どもと当時ではまぁ、後ろ指さされそうな…「道徳」に反する生き方というか…それでも生きるという選択。
心にグッとくる言葉や表現があったので、また読み返すと思います。