



少年探偵団
-
-
4.5 • 59件の評価
-
発行者による作品情報
東京中を不安に陥れる少女誘拐事件。神出鬼没の「黒い魔物」の魔手は、遂に少年探偵団の団員・篠崎始の妹を連れ去り、篠崎家に代々伝わる「呪いの宝石」を盗み出す。果たして、「黒い魔物」の正体とは? そして、「呪いの宝石」に秘められた言い伝えとは? 絡み合う謎の連鎖に、名探偵・明智小五郎と小林少年をリーダーとする少年探偵団が挑む。『少年倶楽部』(日本雄弁会)で1936(昭和11)年に連載がスタートした江戸川乱歩の「少年探偵団シリーズ」の第二作。BDバッジや万年筆型の懐中電灯、磁石などの少年探偵団の七つ道具が初めて登場した。小林少年の有名な得意技である女性への「変装術」も、この作品から始まった。
APPLE BOOKSのレビュー
昭和の時代、江戸川乱歩の少年探偵団シリーズで探偵小説、推理小説と呼ばれるジャンルを知り、その面白さのとりこになった子どもたちは多かった。怪奇ミステリーの巨匠である乱歩がジュブナイル小説として送り出した同シリーズの第2弾となる本作は、小林少年をリーダーとする少年探偵団の活躍が本格化した、シリーズきっての代表作。小林少年が発案したBDバッジが初登場し、後に彼の得意技となる変装も初披露されるなど、本シリーズの土台はここで固まったと言っていいだろう。名探偵、明智小五郎と探偵団がタッグを組んで挑むのは、東京で次々に起こる少女誘拐事件。誘拐犯の魔の手は少年探偵団の団員、篠崎の妹にまで及び、篠崎家に代々伝わる“のろいの宝石”も“黒い魔物”の手に落ちてしまう。魔物の正体とは、 宝石にまつわる因縁とは。 物語の後半では明智の好敵手、怪人二十面相との熾烈(しれつ)な闘いも描かれ、二重三重にどんでん返しが続くスリリングな展開に引き込まれる。子ども向けに平易な表現を用いながらも、奇抜なトリックや謎解きの妙は本格派だ。時代を超えて子どもたちを、そして大人をも魅了し続ける一作。
カスタマーレビュー
想像ができないミステリー!!
意外な展開が沢山!!
だからこそ、人物の行動に
驚きを隠せない!!(≧∀≦)